フレンチブルドッグの子犬販売を行っていると、初めて子犬を迎える方や多頭飼いをご検討中の方々から『フレンチブルドッグは男の子と女の子、どちらがオススメですか?』
『フレンチブルドッグは男の子と女の子、どちらが飼いやすいですか?』
などのご相談を受けることが多くあります。性別というより個体差により異なるので必ずここが違うとは当然言い切れません。ただ、性格や見た目の違いは育った環境、血統により異なることが多いのですが、性別による性格の違いも少なからず『傾向』があるように思います。
また『どちらがオススメか?』との質問に対しては、フレンチブルドッグを迎えるご家族のお好みがありますので、参考程度に男の子と女の子の違いの傾向を見て、ご家族にあった性別の子犬を迎えて欲しいと思います。
あくまでも個人的な主観ですが、同じ両親から産まれ、同じ状況で育った男の子と女の子…を前提に考えてみました。
体格の違い
体格の違い体格はどちらかと言うと男の子の方が大きい傾向があります。胸の幅も広く、手足も太く、体重も平均的に男の子の方が重い場合が多いです。また、頭部、お顔も男の子の方が大きい傾向があります。
女の子は男の子に比べると小柄でやさしいお顔の子が多いようです。
フレンチブルドッグらしいずっしりとした体格…が、お好みでしたら男の子の方が理想的なスタイルに育つ傾向があると言えます。人と同じく迫力のあるBODYはやはり男の子の方が期待できます。
その分、男の子の方がパワーもあります。散歩などでの引っ張る力も当然、男の子の方が強くなります。
また、一般的に被毛の量も女の子に比べると男の子の方が多いと言われていますので抜け毛等も男の子の方が多いと言えるでしょう。
発情・妊娠・出産の違い
妊娠する、出産するということが、個体差に関係なく性別による大きな違いとなります。
愛犬の子供が欲しいとおっしゃるのであれば当然、女の子を選ぶことをオススメします(妊娠・出産についてはここでは省かせていただきます)。
女の子の場合、ブリーダーさん所有などの希望の男の子を探して交配をしてもらうことが可能ですが、男の子の場合、希望の女の子を探してその女の子に出産をしてもらう…と言うことはかなり難しくなってきます。
なぜなら、精子を提供するのみの男の子に比べ、妊娠・出産をする女の子のリスクが大きいからです。
女の子はヒート(人で言う生理)があります。1回のヒートは約10日から1ヶ月ほどです。その間、出血が起こるので部屋を汚したり、汚さないためにはオムツを当てたり、また臭いもきつくなり、男の子が発情してしまうので、近づけないよう、気遣いが必要となります。またヒートの間は普段大人しい子でも情緒不安定になったり神経質になったりし、他の犬などに過敏に反応し攻撃的になる子がいますので、そこも気遣いが必要です。
男の子を選んだ場合、出産はできませんがヒートがありませんのでそのわずらわしさはありません。
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縄張り意識・トイレトレーニングの違い
男の子は、性成熟になる1歳前後になると男の子ならではの権勢本能が芽生え始め、縄張り意識からのマーキングが増えます。トイレトレーニングで女の子に比べ、男の子はしつけが大変だと言われます。トイレを覚えても、トイレ以外のところにマーキングのためにおしっこをする習性があるからだと考えられます。
また子犬の頃は女の子同様、腰を落としておしっこをしますが、マーキングを始めるころから、片足を上げておしっこをするようになります。その為、狙いが定まらず、室内にトイレマット等でトイレを設置していても自然とトイレ以外におしっこが飛んでしまい、周りを汚してしまう可能性が高くなります。
性格・行動の違い
男の子の性格は飼い主に対して甘えん坊で子供っぽいところがあります。女の子に比べると落ち着くまでに少し期間がかかる傾向にありますが、甘えてくる姿がとてもかわいいものです。お留守番が大嫌いだったりと寂しがりやな男の子も多いようです。
また、女の子より活発な子が多く、訓練性や従順性も高い子が多いようです。男の子に比べると女の子はおっとりマイペースな子が多く、やさしい傾向があるようです。
また、さっぱりと大人びている子が多く、落ち着きが出てくるのも早いようです。
男の子は本能的にマーキングをしたがるのでお散歩も大好きで様々なところに行きたがり、ある程度の距離の散歩を好む子が多いようです。それに比べ女の子は短めの距離でも満足する子が多いようです。ただ、途中で歩くのを拒否したり、抱っこをしてほしがったりする行動も女の子に多い傾向があります。
タニシさん/タニシ母
男の子は縄張り意識が強い場合が多く、他人や他の犬に対し攻撃的になることがあります。その為、見知らぬオス犬を見かけるとすごい勢いで吠えたり、喧嘩をする可能性があります。 また、上下関係をはっきりさせるため、マウンティングなどを行うことがあります。これらは男の子に多いのですが、マーキングや喧嘩などは気の強い女の子もを起こすことがあります。
フレンチブルドッグはあまり吠えない犬種と言われておりますが、男の子に比べ女の子の方がさらに吠えない傾向にあるようです。ただ、他の犬に対し、基本的に男の子が女の子に吠えたり、女の子に吠えられて吠え返すことはあまりありませんが、女の子の場合、男の子、女の子関係なく吠えたり、吠え返す子が多い傾向にあるようです。 犬社会は実はメス社会と言われているそうです。確かに、個人的には気が強い女の子が多いように思います。
グランさん/aco
最後に
女の子のヒートの問題、男の子の本能的な問題は去勢手術や避妊手術により、回避できることもあります。
去勢手術や避妊手術はそれぞれメリットデメリットもありますのでおすすめするとは言えませんが、飼い主さんの状況に合わせて考えていただきたいと思います。
いずれにしても男の子、女の子により多少の傾向の違いがありますのでメリットやリスクなど、相違点を知った上でご家庭、ご自身にあった性別のフレンチブルドッグを選ぶことが大切です。
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ドムさん/かおる