現在、日本では悲しいことにパピーミル業者とブリーダーは『ペットの繁殖業』として同じように扱われています。でも実際は全く異なる目的の繁殖を行っています。
パピーミル(繁殖業)
パピーミルとは、お金儲けの為に子犬を乱繁殖する業者のことです。その時々の人気の犬種を取り扱い、その犬種を理解しないまま、利益を得るための商品として、単に『売れるから』という目的のみで無理な繁殖を行い、子犬を出産する為だけの『道具』として扱います。劣悪な飼育環境のもと、小さなゲージの中で散歩に連れ出されることもなく、わずかな生きていける程度の粗悪なフードを与えられます。母犬は子犬に栄養を取られ、痩せ細り、毛艶も悪く、糞尿まみれの中、子犬の世話を懸命にしています。当然不衛生の中で育つ子犬のお腹には寄生虫がいたり、毛色や体格もスタンダード(JKCが認める基準)を大きく外れ、骨格不形成で育ったり、遺伝疾患を持っていても、関係なく繁殖されます。ニュースなどで耳にしたことがある方も多いと思いますが、パピーミル業者は子犬を生むことが出来なくなった母犬や老犬は情もなく捨てたり、保健所へ連れ込んでいるのが現状です。そんな中、パピーミル業者が産み出す犬は、ブリーダーが繁殖する犬とは全く犬質が異なります。
ブリーダー
ブリーダーは愛犬家であり、その犬種に魅了され、その犬種を心より愛し、世間にその犬種のよさを知ってもらいたいと、犬質のよい犬を産み出すべく長年、同じ犬種を繁殖し続け、さらに良い犬が生まれるように犬種のスダンダードや血統・毛色の組み合わせ犬の幸せを考え、よりよい環境で親犬を育て、またその親犬から生まれた子犬を育てます。犬種に惚れ込んでブリーダーになっている為、扱う犬種は一種、または数種類のみです。犬種の流行には左右されず、自分の愛する犬種だけを扱います。その犬種のために多くのお金と時間を惜しまず費やし、日々勉強を重ねています。お金儲けのみが目的ではなく、後世によりよい犬質の犬と血統を残すべく、愛情とプライドを持ち、繁殖と育成に取り組んでいます。
子犬を迎える方も、パピーミル(繁殖業)とブリーダー(繁殖家)の違いを知っていただき、犬に悲しい思いをさせないよう、パピーミル業者からの購入は絶対に避けてください。
フレブルパークでは「犬の子孫を残す」中で、真のブリーダー(繁殖家)が健全な経営をできるよう支援していきたいと考えています。
また、パピーミルを促すような売買がなくなることを心より願っています。