出産と準備
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出産のときに必要なもの
フレンチブルドッグは頭部が大きいため、ほとんどが帝王切開で出産させます。
手術が必要ですので獣医と十分に相談しておきましょう。
必要なものも獣医に相談し、事前に用意しておくようにしましょう。気になる帝王切開の費用ですが、出産にかかった時間、出産した時間、病院により異なりますが一般的には10万円弱ぐらいまでのようです。万が一に備えて、家で出産してしまっても大丈夫なように準備をしておくと安心です。
お産箱の幅は母犬の体長の2倍、奥行きは体長の1.5倍ほどのものを用意します。高さは子犬が少し大きくなり動き回っても出て来れない高さにし、母犬用の出入り口を作ります。出入り口は母犬が出入りするときに乳房や乳頭があたらない高さにしておきましょう。フレンチブルドッグの場合、大きめのダンボールをカットして作ると良いでしょう。
お産箱の中には新聞紙や厚手のタオルなどを入れておくと良いでしょう。出産のときに汚れても良いように代えのタオルを多めに用意しておきます。子犬の体温を下げないようにペット用ヒーターも用意して設置しておきます。
いざ出産…
フレンチブルドッグの分娩には必ず人の手助けが必要です。
出産予定日の数日前から注意して見ておくようにして下さい。
フレンチブルドッグは頭部が大きいため、基本的に帝王切開での出産となります。まれに普通分娩で産む場合もありますが、素人のみでの分娩では、危険を伴うため、不可能だと考えましょう。必ず事前に獣医と出産についての相談をしておきましょう。また、中にはフレンチブルドッグの帝王切開は行わない病院もあるので必ず確認する必要があります。
【ここからは一般的な犬全体の出産についてのお話になります】
出産が近づいたら1日3回は体温を測るようにします。37度台に下がると陣痛が始まります。中には陣痛の弱い犬、痛がらない犬もいますが体温が下がったら陣痛が始まっていると判断しましょう。
陣痛が始まると最初はわずかな震えが見られ、同時に呼吸が速くなってきます。徐々に陣痛が強くなり、間隔も短くなってきます。次に破水があり、いきみと共に羊膜に入った胎児が頭から出てきます。胎児がスムーズに出てこない場合、ガーゼで羊膜を包むようにしてゆっくりと引き出してあげます。母犬はすぐに羊膜をなめて剥がし、へその緒を噛んで切ります。子犬の体についた羊水もきれいに舐め、体中を舐め回します。子犬を乾かし、温めるのと、口や鼻に入った粘膜を取り除き呼吸を助けるために行います。
母親がへその緒を上手く噛まない場合、へその緒を切る手助けが必要です。子犬のへそから5mmくらいの所を糸できつく縛ります。はさみで結び目の外側1cmの場所を切り落とし、切り口に消毒液を付けておきます。
また、母犬が産後の世話をしない場合、子犬をお湯で拭いて羊膜をきれいに取り除きます。子犬が呼吸をしていない場合、タオルで体を刺激して呼吸を促します。両手でしっかり子犬を持ち、縦に振って刺激する方法もあります。
陣痛が始まったのになかなか子犬が出てこない、破水があったのになかなか子犬が出てこないといった場合はすぐに獣医に相談してください。胎盤が剥離してしまうと子犬がお腹の中で窒息してしまうケースが多くあるのですぐに対処しなくてはいけません。
また、母犬が高齢の場合、陣痛が弱くて子犬が生まれてこないケースもあります。この場合も獣医の判断の元、自然分娩から帝王切開に切り替える必要があります。いずれにしても、何か起こった場合にすぐに連絡できるよう、獣医とよく相談しておきましょう。