フレンチブルドッグに多いといわれている
病気・怪我のひとつに膝蓋骨脱臼があります
- 膝蓋骨脱臼とは?
- 膝蓋骨脱臼とは、後ろ足のひざの関節のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れてしまう(脱臼)状態膝蓋骨脱臼は症状の進行により4段階のグレードに分けられる
4段階のグレード
- 脱臼しても自然と正常な状態に戻ることが多く、無症状で気づかない場合が多い。脱臼しているときはスキップするような歩き方をする。
- 時々、脱臼した足を浮かせて歩くが、伸びをしたときなどに正常な状態に戻ることが多く、日常生活にそれほど大きな支障はない。
- 骨が変形し、靭帯が伸びるなどして脱臼している状態が多く、足を浮かせて歩くことが頻繁に見られるようになる。
- 常に脱臼している状態が続き、ひざを曲げたままの状態で歩くなど歩行異常が見られるようになる。
膝蓋骨脱臼になる原因としては、先天性のものと後天性のものがあり、先天性のものでは、生まれつき膝関節のまわりの筋肉や骨・靭帯の形成異常などがあることが原因である。後天性のものでは、打撲や高所からの落下、急な発進などで膝蓋骨に急激に負担がかかったときに発生する外傷などが原因である。
- episode
- 愛犬のフレンチブルドッグが「膝蓋骨脱臼」と診断された方の
体験談を紹介させていただきます。
膝蓋骨脱臼の発症…
うちの愛犬フレンチブルドッグがもうすぐ2歳を迎えるころでした。
大好きな散歩をしていると度々スキップするように後ろ足を「ピョコン」としながら歩いていました。初めは嬉しいからスキップしているのかな?程度で特に気にしていませんでしたが、日に日にその「ピョコン」とする回数が増えてきました。
これは何かおかしい…と思い病院へ行き診察を受けました。
症状を説明しレントゲンを撮影…先生の診断によると「膝蓋骨脱臼です。グレード2ですね。原因ははっきりとはわかりませんが、ジャンプなどをしたときや急発進したときに膝に負担がかかったのでしょう。まずはサプリを飲んで2週間程、様子を見ましょう。フローリングなど硬い所でのジャンプや膝に負担のかかるジャンプやダッシュはさせないで下さい」
とのことで軟骨保護剤のサプリメントを処方してもらいました。
ケージの中で喜ぶとジャンプをするため、ケージの床にクッション材や毛布を敷いて極力やわらかく膝への負担が軽減するように対策をしました。お散歩は走らせず、ゆっくり歩いて散歩をするように心がけ、処方されたサプリメントを2週間ほど続けるも散歩のときの「ピョコン」に特に変化もなく…良くも悪くもなっていないように感じました。
手術を勧められてセカンドピニオンも…
2週間ほど経って、再度診察を受けると
「うーん、良くはなってなさそうですね。それよりグレード3かもしれませんね。このまま様子を見るか…手術をしてあげた方が本人にとってはいいかもしれませんね。進行すると膝が曲がったままの状態になり歩行が困難になります」とのこと。
手術をすれば1ヶ月ほどで通常に歩けるようになるとの説明を受けました。ただ、手術をしたからと言って以前のようにドッグランなどで走り回って遊ぶまで治すのは難しいとのお話でした。手術をするとなると全身麻酔…フレンチブルドッグにとってはやはり負担が大きい。まだ急に手術といわれてもピンと来ないし、そこまで歩くことが大変そうにも思えない…。
「ピョコン」はするけど、特に痛そうにも辛そうにも見えない…。
そこで他の病院でも診察を受けて、他の先生の意見も聞いてみることにしました。他の病院では「レベル1」と言われたり「レベル2」と言われたり…特に今すぐ手術が必要とも言われなかったので手術はもう少し様子を見てからにしようと決めました。
サプリメント発見!
インターネットやその他、様々なツールで調べに調べて…関節炎、脱臼などの予防と改善に効くグルコサミンやコンドロイチンが含まれた良さそうなサプリメントを発見しました。
まずはこれを飲ませながら様子を見よう。悪化するようならすぐに手術も検討しよう…と、そのサプリを飲ますこと3ヶ月…気づけば「ピョコン」がほぼなくなっているではないですか!
これはいいかも? と思い、サプリメントの量を半分に減らしました。すると…また「ピョコン」の回数は元通り…。サプリの力はすごいんだ…と感じながら、またサプリの量を当初の量に戻しました。量を戻すとやっぱり「ピョコン」の回数は減り、ほぼなくなりました。サプリを飲ませていれば「ピョコン」の回数がほぼなくなる…それならわざわざ手術をしなくてもこのままサプリを飲ませ続ければいいのではないか?と思いながら1年ほどサプリを続けていました。1年ほど続けていると、本当に「ピョコン」とすることはほぼなくなっていました。
ある日、自分の不注意でサプリを切らせてしまいました。これはやばい!と思い、すぐにサプリを注文しましたが品切れで入荷待ち…せっかく「ピョコン」がなくなっているのに…ごめんよ…と思いながらサプリが届くのを待っていました。サプリが届くのを待つこと1ヶ月…サプリを飲ませていないにも関わらず「ピョコン」とすることはありません。これはもうサプリを飲まなくてもいいのかも知れない!!と思い、サプリが届いてからもしばらく様子をみることにしました。サプリを飲まなくても「ピョコン」とすることは無くなっていました。
それから半年ほどしてワクチン接種のため病院へ行きました。
その時に、気になったので先生に再度診ていただきました。レントゲンを撮影し、触診をしていただきましたが、「治ってます!」とのこと。サプリが効いていたことと、しっかりお散歩をして成長に伴い膝蓋骨の周りの筋肉も発達した為、お皿が外れなくなっていたようです。
手術はせずにサプリメントで完治!
今では4歳を過ぎましたが、もう「ピョコン」とすることは一切ありません。ドッグランなどでも精一杯走り回っています。
今考えると、焦って手術をしなくて、本当に良かったと思います。
みなさんのフレンチブルドッグがもし、「ピョコン」としていたり、何かおかしな歩き方をしていたらすぐに診察を受けて欲しいと思います。何でも早く気付けば手術などしなくても治る可能性があります。症状や年齢により、サプリで治ったり治らなかったりはあると思いますが、手術をしないと絶対に治らない病気・怪我ではないことをみなさんも知っておいてください。
手術をしなくても膝蓋骨脱臼が完治したフレンチブルドッグがここにいます…。
もちろん、状況により手術をすると言う選択が必要なときもあるとは思いますが、フレンチブルドッグにとってリスクの高い全身麻酔での手術をするという決断は最終手段として考えたいですね。